そう。誰かのために。


山梨県早川町。その町の二人の職員は八キロの雪道を歩いている。
段ボール二個分の非常食をリュックサックに背負っている。往復十時間。雪と闘いながら前へ進む。
孤立し、食料が尽きかけている「誰か」のために。

やはり雪で立ち往生した中央道の談合坂サービスエリア。その製パン会社の運転手は積み荷の菓子パンをただで配布している。
おなかをすかせた「誰か」のために。

地上すれすれにヘリコプターが空中静止している。その自衛隊員は積もった雪の中へ飛び降りる。深い雪。
足を取られて思うようには歩けない。それでも必死で立ち上がろうとしている。
「誰か」のために。

インドネシア・バリ島。ダイビング中、行方不明になっていた日本人女性が岩場で見つかる。
救助の船が近づこうとするが、高い波が邪魔をする。現地の人か。その男の人は泳いで岩場に向かっている。懸命に泳ぐ。
肩を寄せ合い救助を待つ「誰か」のために。

ソチ五輪。ノルディックスキー・ジャンプ男子団体。葛西紀明選手。
個人戦で銀メダルに輝いても泣かなかったが、団体での銅メダルには声を上げて泣いている。
銀メダルを自分のことのように喜んでくれたチームメートに団体戦でメダルを、どうしても取らせたかった。
仲間という「誰か」のために。
講釈は無用であろう。日本や日本人に起きた、「ある一日」の出来事である。

東京新聞コラム「筆洗」 2/19

 

草むしりマイスター家元、宮本さんのブログに転載されたコラムです。

 

 

そう。誰かのために。

 

 

僕が研修していた群馬県高崎市、前橋市は今回の大雪で非常事態となりました。

宮本さんに顧客から、雪かき、雪での倒木、カーポートの撤去など困られた方から依頼が殺到しました。

スタッフは交通機関がマヒする中、長靴をはいてスコップを持って、

何時間も歩いて雪かきに奔走しました。

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多くのお年寄りが「草むしり.com」に救われた事と思います。

 

 

たくさんの感動を与えてくれたオリンピック。

多くの選手がインタビューで語る。

 

支えてくれた人達のために。

家族のために。

仲間のために。

被災地の人たちのために。

故人のために。

 

誰かのために、自分が出来ることを精一杯行う。

それで自分も生かされる。

 

今まで、自分で脚立に乗って庭木の手入れをしていたが、病気で出来なくなった。

自分で草むしりを好きでしていたが、膝が痛くて出来なくなった。

共稼ぎで、仕事が忙しく手入れが出来ない。

などなど・・・・

 

さまざまな事情で困っている方々に代わって、

心をこめてお庭をきれいにする。

 

本当に喜んでいただける。

 

覚悟を決めてこの仕事を始めたことを、

本当によかったと思える瞬間です。

 

困っている誰かのために、

また明日から。

 

 

 

 

 

 

 

 

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